目次
CSSの基礎を学ぼう!
Webページのデザインやレイアウトを整えるために使われる言語、それがCSS(Cascading Style Sheets)です。この記事では、CSSの基本的な概念や、どのように使うのか、主要なプロパティについて解説していきます。
1. CSSとは?
CSS(Cascading Style Sheets)は、Webページのスタイルやデザインを制御するための言語です。HTMLで構造や内容を記述した後、CSSを使ってそれらの見た目を整えることができます。例えば、フォントの種類や色、レイアウト、背景色などを変更することが可能です。
2. CSSをHTMLに適用する方法
CSSをHTMLに適用する方法は3つあります。
- インラインスタイル: HTMLタグ内に直接、スタイル属性を使ってCSSを適用します。htmlCopy code
<p style="color: blue;">このテキストは青色になります。</p>
- 内部スタイルシート: HTMLファイルの
<head>
タグ内に<style>
タグを使ってCSSを記述します。htmlCopy code<head> <style> p { color: blue; } </style> </head>
- 外部スタイルシート: CSSを別のファイルに記述し、HTMLファイルでリンクします。これが一般的な方法です。htmlCopy code
<head> <link rel="stylesheet" href="styles.css"> </head>
3. セレクタについて
セレクタは、HTML要素を対象としてCSSスタイルを適用する方法を指定します。主なセレクタの種類は以下の通りです。
- 要素セレクタ: 要素名を指定して、その要素全体にスタイルを適用します。cssCopy code
p { color: red; }
- クラスセレクタ: HTML要素に
class
属性を使って名前を付け、その名前を使ってスタイルを適用します。クラス名の前に.
を付けます。cssCopy code.important { font-weight: bold; }
- IDセレクタ : HTML要素に
id
属性を使って名前を付け、その名前を使ってスタイルを適用します。ID名の前に#
を付けます。IDはページ内で一意でなければなりません。
#main-header {
font-size: 24px;
}
- 属性セレクタ: 要素の特定の属性に基づいてスタイルを適用します。
a[target="_blank"] {
color: green;
}
- 擬似クラスセレクタ: 特定の状態や順序に基づいてスタイルを適用します。
p:first-child {
color: blue;
}
a:hover {
text-decoration: underline;
}
4. プロパティと値
CSSでは、セレクタで選択した要素に対して、プロパティと値を使ってスタイルを指定します。プロパティはスタイルの種類を表し、値はその具体的な設定を指定します。
h1 {
font-family: Arial, sans-serif;
font-size: 32px;
}
この例では、font-family
とfont-size
がプロパティで、それぞれArial, sans-serif
と32px
が値です。
5. ボックスモデル
ボックスモデルは、HTML要素の周囲にある余白や境界線を制御するための概念です。ボックスモデルは、次の4つの要素で構成されています。
- コンテンツ: 要素内の実際のテキストや画像など。
- パディング: コンテンツと境界線の間の余白。
- ボーダー: 要素の周囲を取り囲む線。
- マージン: 要素と他の要素との間の余白。
これらの要素を制御するために、以下のプロパティがあります。
div {
padding: 10px;
border: 2px solid black;
margin: 15px;
}
6. レイアウトに関するプロパティ
レイアウトを制御する主要なプロパティは以下の通りです。
- display: 要素の表示形式を指定します。主な値には、
block
、inline
、inline-block
、flex
、grid
があります。 - position: 要素の位置付け方法を指定します。
static
、relative
、absolute
、fixed
、sticky
が主な値です。 - float: 要素を左右に寄せて、他の要素がその周りに回り込むように配置します。主な値は
left
、right
、none
です。 4. clear: floatされた要素の回り込みを制御します。left
、right
、both
、none
が主な値です。 - flexbox: フレキシブルなレイアウトを実現するためのモジュール。
display: flex
を使って適用します。flex-direction
、justify-content
、align-items
、flex-wrap
などのプロパティがあります。 - grid: 2次元のグリッドベースのレイアウトシステム。
display: grid
を使って適用します。grid-template-columns
、grid-template-rows
、grid-gap
、grid-auto-flow
などのプロパティがあります。
例:
.container {
display: flex;
justify-content: space-between;
align-items: center;
}
.box {
width: 100px;
height: 100px;
margin: 10px;
}
7. テキストスタイリング
テキストのスタイルを制御する主要なプロパティは以下の通りです。
- font-family: フォントの種類を指定します。システムフォントやWebフォントを指定できます。
- font-size: フォントのサイズを指定します。単位には
px
、em
、rem
、%
などがあります。 - font-weight: フォントの太さを指定します。
normal
、bold
、bolder
、lighter
、または数値(100-900)が使えます。 - font-style: フォントのスタイルを指定します。
normal
、italic
、oblique
が主な値です。 - text-decoration: テキストの装飾を指定します。
none
、underline
、overline
、line-through
が主な値です。 - text-align: テキストの水平方向の配置を指定します。
left
、right
、center
、justify
が主な値です。 - line-height: 行の高さを指定します。単位なしの数値や
px
、em
、%
などが使えます。
例:
p {
font-family: 'Roboto', sans-serif;
font-size: 16px;
font-weight: 400;
font-style: italic;
text-decoration: underline;
text-align: justify;
line-height: 1.5;
}
8. 色と背景
色や背景に関する主要なプロパティは以下の通りです。
- color: テキストの色を指定します。色名、RGB、RGBA、HEX、HSL、HSLAなどの形式で指定できます。
p {
color: #333333;
}
- background-color: 要素の背景色を指定します。色名、RGB、RGBA、HEX、HSL、HSLAなどの形式で指定できます。
div {
background-color: rgba(255, 255, 0, 0.5);
}
- background-image: 要素の背景画像を指定します。画像のURLまたは
gradient
関数を使って指定できます。
body {
background-image: url("background.jpg");
}
- background-repeat: 背景画像の繰り返し方法を指定します。
repeat
、repeat-x
、repeat-y
、no-repeat
が主な値です。
body {
background-repeat: no-repeat;
}
- background-position: 背景画像の位置を指定します。
left
、center
、right
、top
、bottom
、または具体的な値(px
、%
、em
など)を使って指定できます。
body {
background-position: center top;
}
- background-size: 背景画像のサイズを指定します。
auto
、cover
、contain
、または具体的な値(px
、%
、em
など)を使って指定できます。
body {
background-size: cover;
}
- background: 色、画像、繰り返し、位置、サイズなど、背景に関するプロパティをまとめて指定できるショートハンドプロパティです。
body {
background: url("background.jpg") no-repeat center top / cover;
}
まとめ
この記事では、CSS(Cascading Style Sheets)の基本的な概念とプロパティについて解説しました。CSSはWebページのデザインやレイアウトを制御する言語であり、HTMLと組み合わせて使われます。CSSの適用方法には、インラインスタイル、内部スタイルシート、外部スタイルシートの3つがあります。
セレクタは、HTML要素に対してスタイルを適用します。要素セレクタ、クラスセレクタ、IDセレクタ、属性セレクタ、擬似クラスセレクタなどが主なセレクタです。
また、ボックスモデルの概念を理解することで、要素の周囲の余白や境界線を制御することができます。さらに、レイアウトやテキストスタイリング、色と背景に関するプロパティを使って、Webページの見た目を整えることができます。
CSSは非常に多機能であり、さまざまなスタイルを適用することができます。この記事で紹介した基本的な概念やプロパティを理解し、実践することで、Webページのデザインやレイアウトに自信を持って取り組むことができるようになります。
引き続き、CSSに関する知識を深めるために、アニメーションやトランジション、レスポンシブデザイン、高度なセレクタ、プリプロセッサ(SassやLessなど)など、さらに詳細なトピックにも取り組んでみてください。これらの概念を学ぶことで、より複雑なデザインやインタラクティブな要素をWebページに追加することが可能になります。最後に、CSSを継続的に勉強するきっかけになれれば幸いです!
今後も、ITやDX、投資等に関する人生を豊かにして自由な時間を増やせるような情報を発信していきますので是非お楽しみに!
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